2025年6月、ついにBTSのメンバー全員が兵役を終えて揃います。世界中のARMYが待ち望んだ完全体の復活ですが、同時に一つの大きな疑問が浮上していることでしょう。「果たして、復帰直後のBTSは2026年のグラミー賞に間に合うのか?」という点です。
審査対象期間という物理的な壁と、カムバックの準備期間を天秤にかけると、状況は決して容易ではありません。しかし、彼らなら何かを起こしてくれるのではないかという期待も捨てきれないのが正直なところです。
- 完全体の活動再開時期とグラミー賞の審査期間のズレ
- ソロ活動(特にJINやJ-HOPE)での出品の可能性
- 2026年授賞式に向けた現実的なシナリオと戦略
本記事では、独自のデータ分析と過去の傾向をもとに、BTSがグラミー2026へ出品する可能性を徹底的に検証し、私たちが準備すべき応援のロードマップを提示します。
BTSがグラミー2026に出品する可能性とタイムラインの壁
結論から申し上げますと、BTSが完全体として2026年のグラミー賞(第68回)に出品できる可能性は「物理的には可能だが、スケジュールは極めてタイト」という状況です。この判断に至る根拠として、まずはグラミー賞の厳格なルールの壁を理解する必要があります。
ここでは、具体的な日付とともに、なぜ「タイト」なのか、そしてどこに勝機があるのかを深掘りしていきましょう。
第68回グラミー賞の審査対象期間(Eligibility Period)
グラミー賞にノミネートされるためには、定められた期間内に作品をリリースし、かつ販売流通させる必要があります。第68回グラミー賞(2026年初頭開催)の審査対象期間は、通例に従えば以下の通り予測されます。
| 項目 | 予測スケジュール |
|---|---|
| 審査対象期間 | 2024年9月16日 〜 2025年8月30日(金)頃 |
| エントリー締切 | 2025年8月末 |
| ノミネート発表 | 2025年11月 |
| 授賞式 | 2026年2月 |
この期間設定が、BTSにとって最大のハードルとなります。特に「2025年8月末」というカットオフ(締め切り)の日付が、彼らの除隊スケジュールと密接に関わってくるのです。
メンバー全員の除隊日と「空白の2ヶ月」
現在入隊中のメンバーを含め、BTSが完全体となるのは、末っ子ラインであるRM、V、ジミン、ジョングク、そしてSUGAが除隊・招集解除となるタイミングです。彼らの予定日は2025年6月中に集中しています。
つまり、全員が社会復帰してからグラミーの審査期間終了(8月末)までは、わずか「約2ヶ月半」しかありません。この短い期間で以下のプロセスを完了させる必要があります。
- 社会復帰後の生活への適応と休息
- 新曲のレコーディングとMV撮影(入隊前に録音していない場合)
- プロモーション活動の準備
- 全世界同時リリース
通常、K-POPの大型カムバックには数ヶ月の準備期間を要します。6月に戻ってきて即座に新曲をリリースするという強行スケジュールは、メンバーのコンディションを考慮すると現実的ではないという見方もできます。しかし、HYBEとメンバーが入隊前に綿密な計画を立てていた場合、この「空白の2ヶ月」に奇跡的なリリースを合わせることは物理的に可能です。
「Butter」方式のデジタルシングルなら間に合うか
フルアルバムの制作とリリースには膨大な時間がかかりますが、デジタルシングル1曲であれば話は別です。過去の大ヒット曲「Dynamite」や「Butter」のように、英語詞のサマーソングを戦略的にリリースする可能性は大いにあります。
もし彼らが2025年7月、あるいは8月上旬に「完全体復帰第一弾シングル」をドロップした場合、それは間違いなく2026年グラミー賞の審査対象期間内に収まります。
復帰の話題性と楽曲のパワーが合わされば、短期間の集計でもノミネートに食い込む可能性は十分にあります。世界中が彼らの帰還を待っているため、リリース直後のストリーミング数は爆発的な記録を叩き出すでしょう。この「復帰のインパクト」を最大限に利用し、2026年のグラミーを狙う戦略は、マーケティング視点からも十分に考えられるシナリオです。
ソロ作品における出品の可能性と戦略
完全体としての出品が間に合わなかったとしても、BTSの名前がグラミーのリストから消えるわけではありません。メンバー個々のソロ活動は、2026年の審査期間に十分に対応しています。
特に注目すべきは、2024年6月に除隊したJINと、同年10月に除隊したJ-HOPEです。彼らは他のメンバーよりも早く活動を再開しており、2025年の上半期にアルバムやシングルをリリースする十分な時間があります。
JINのソロアルバムや、ストリートダンスのルーツを持つJ-HOPEの新しいプロジェクトが、主要部門やジャンル別部門(ポップ・ボーカル・アルバム等)にエントリーされる可能性は極めて高いと言えます。また、入隊直前にリリースされたRMやV、ジミン、ジョングクの作品に関しても、リリース時期によっては対象外となるものの、リパッケージや新たなリミックス、あるいは未発表曲のドロップによってエントリー資格を得るケースも想定されます。
グラミー協会との関係性と過去の傾向
レコーディング・アカデミー(グラミー賞の主催団体)とBTSの関係は、年々深まっています。ノミネートの常連となり、パフォーマーとしてもステージに立った実績は、審査員(投票会員)の記憶に強く刻まれています。
グラミー賞は「話題性」や「物語(ナラティブ)」を好む傾向があります。「兵役という義務を果たし、再び集結した世界的スーパースター」というストーリーは、アメリカのエンターテインメント業界にとっても非常に魅力的です。
そのため、もし審査期間ギリギリの8月に楽曲がリリースされたとしても、その曲の質が高ければ、審査員たちは好意的に受け止める可能性があります。過去には、締め切り直前にリリースされた楽曲が主要部門にノミネートされた例も少なくありません。BTSが築き上げてきた信頼と実績は、2026年の審査においても大きなアドバンテージとなるはずです。
2025年後半のカムバックロードマップを予測する
では、具体的に2025年後半、BTSはどのような動きを見せるのでしょうか。業界の動向と過去のHYBEの戦略パターンから、想定されるロードマップを具体化してみます。
ここでは、単なる希望的観測ではなく、ビジネス的な観点から「最も効果的な復帰プラン」を分析します。
HYBEの経営戦略と株価への影響
所属事務所であるHYBEにとって、BTSの完全体復帰は株価や収益に直結する最重要イベントです。2025年下半期には、確実に何らかの大きなアクションを起こすことが投資家向けの説明会(IR)でも示唆されています。
最も収益性が高いのはワールドツアーですが、ツアーを行うには新しいアルバムが必要です。しかし、アルバム制作には時間がかかります。そこで予想されるのが、以下の「段階的復帰戦略」です。
- 2025年6月:全員揃っての挨拶(Weverse Liveなど)
- 2025年7月〜8月:プレリリース・シングル発表(グラミー対象)
- 2025年10月〜12月:フルアルバム発売(2027年グラミー対象)
- 2026年春:大規模ワールドツアー開始
この流れであれば、2026年のグラミー賞にシングルでエントリーしつつ、本命のアルバムで翌2027年のグラミー賞を狙うという「2年連続の話題作り」が可能になります。経営的にも、話題を途切れさせないこのプランが最も合理的です。
準備期間とクオリティのバランス
BTSのメンバーは常に「完璧な姿を見せたい」というプロ意識を持っています。除隊直後のパフォーマンス低下や準備不足は、彼らのプライドが許さないでしょう。
そのため、6月に除隊してから即座に激しいダンスナンバーを披露するよりも、まずはボーカルを重視した楽曲や、ミディアムテンポの楽曲でカムバックする可能性があります。これは制作期間の短縮にもつながり、8月のグラミー締め切りに間に合わせるための現実的な選択肢とも言えます。
また、入隊中に密かにレコーディングしていた「未発表曲」が存在する可能性もゼロではありません。もし完成された楽曲のストックがあれば、リミックスやマスタリングの調整だけで即座にリリースが可能となり、クオリティを落とすことなくスケジュールをクリアできます。
2026年に向けたワールドツアーの布石
グラミー賞への出品は、その後のワールドツアーのプロモーションとしても機能します。「グラミーノミネートアーティストの帰還ツアー」という見出しは、チケットセールスやスポンサー契約において絶大な威力を発揮します。
2026年の授賞式(2月)に出席することは、そのまま春から始まるワールドツアーへの巨大な広告塔となります。この相乗効果を狙わない手はありません。したがって、HYBEとBTS側は、何としてでも「2026年2月の授賞式にBTSが座っている」という状況を作り出そうとするはずです。
競合分析とグラミー賞のトレンド変化
グラミー賞を受賞するためには、自分たちの実力だけでなく、競合相手やトレンドの分析も欠かせません。2026年の音楽シーンはどのようになっているのでしょうか。
ここでは、強力なライバルたちと、変わりゆくグラミーの評価基準について解説します。
欧米のトップアーティストのリリースサイクル
2024年後半から2025年にかけては、テイラー・スウィフト、ビヨンセ、アデルといったグラミー常連組のリリースサイクルが一巡する時期にあたる可能性があります。また、オリヴィア・ロドリゴやビリー・アイリッシュといった若手実力派の動向も無視できません。
特に注意すべきは、ストリーミング時代を象徴するバイラルヒットを生む新人アーティストたちです。グラミー賞は近年、TikTokなどで爆発的にヒットした楽曲を無視できなくなっています。BTSが2025年夏にリリースする場合、その夏の「アンセム」となるような強力なライバル曲とチャートを争うことになります。
しかし、BTSのファンダム(ARMY)の組織的なストリーミング力と購買力は、他のアーティストの追随を許しません。特に「復帰祝い」というポジティブなエネルギーが加わった時の爆発力は、チャートの数字を押し上げ、審査員の注目を集める強力な武器となるでしょう。
カテゴリー変更とK-POPの立ち位置
グラミー賞は毎年のように部門の改編を行っています。「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」はBTSにとっての主戦場ですが、ここ数年でコラボレーション楽曲のノミネートが増加しています。
また、K-POPというジャンル自体が、もはや「特殊な海外音楽」ではなく「メインストリームの一部」として定着しました。これまでは「K-POPだから」という理由で色眼鏡で見られることもありましたが、2026年にはより純粋に音楽的な評価が下される土壌が整っているはずです。
一方で、特定のジャンルに特化した賞が新設される可能性もありますが、BTSが目指しているのはあくまで主要部門(General Field)での受賞でしょう。彼らの音楽が「ジャンルを超えた普遍的なポップス」として評価されるかどうかが鍵となります。
審査員の多様性と投票行動の変化
レコーディング・アカデミーは、批判を受けて会員の多様化(人種、ジェンダー、年齢、ジャンルの多様性)を急速に進めています。これにより、従来の保守的な白人男性中心の投票傾向が徐々に薄れつつあります。
新しい会員たちは、グローバルな音楽トレンドに敏感であり、アジアのアーティストに対してもオープンな姿勢を持っています。これはBTSにとって追い風です。2025年の復帰作が、単なるアイドルソングではなく、音楽的にも芸術的にも優れた作品であれば、新しい層の審査員票を獲得できる可能性が高まります。
ARMYが期待する「最高のシナリオ」とは
不確定要素が多い中で、私たちファンが最も見たいと願う「最高のシナリオ」をシミュレーションしてみましょう。これは決して夢物語ではなく、十分に実現可能な未来です。
このシナリオを共有することで、2025年のカムバックに向けたモチベーションを高めていきましょう。
復帰第一弾シングルでの「Dynamite」超え
最高のシナリオは、2025年7月頃にリリースされたデジタルシングルが、Billboard Hot 100で初登場1位を獲得し、そのまま数週間にわたって首位をキープすることです。
この楽曲が「Dynamite」を超えるような、誰もが口ずさめるキャッチーな英語曲であれば、グラミー賞の「Record of the Year」や「Song of the Year」へのノミネートも現実味を帯びてきます。久しぶりの完全体パフォーマンス映像がYouTubeで公開され、24時間で再生回数記録を更新するというニュースが世界中を駆け巡る様子が目に浮かびます。
2026年授賞式での完全体パフォーマンス
ノミネート以上に期待したいのが、授賞式でのパフォーマンスです。2026年2月、ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナ(旧ステイプルズ・センター)のステージに7人が並ぶ姿。
これまでのグラミーでのパフォーマンスも伝説的でしたが、兵役を経て、よりたくましく、深みを増した7人のステージは、間違いなく歴史に残るものになるでしょう。そして、そのステージの最後に、司会者からBTSの名前が呼ばれ、メンバーが抱き合ってトロフィーを受け取る…。これこそが、長い空白期間を耐え抜いたARMYとBTSが共有したい最高の瞬間です。
2027年を見据えた長期的な視点
もちろん、2026年の出品が間に合わなかったとしても、それは絶望を意味しません。むしろ、2025年後半にじっくりとアルバムを作り込み、2026年にリリースして、2027年のグラミー賞で「Album of the Year」を狙うというシナリオの方が、芸術的な評価を得るには適しているかもしれません。
焦ってシングルを出すよりも、彼らの内面的な成長やメッセージを込めたアルバムを届けてくれることこそが、本質的な「BTSらしさ」かもしれないからです。2026年は「復帰の年」、そして2027年は「頂点を極める年」という2年がかりのストーリーもまた、私たちにとっては楽しみな展開の一つです。
まとめ:2026年グラミーに向けた準備とネクストアクション
BTSが2026年のグラミー賞に出品する可能性について、タイムラインや業界の動向から分析してきました。結論として、2025年6月の完全体復帰から8月末の締め切りまでの間にシングルをリリースすることは十分に可能であり、HYBEの戦略としても高い確率で実行されると予想されます。
しかし、最も重要なのは賞の行方だけではありません。7人が健康に兵役を終え、再び笑顔で私たちの前に立ってくれること。それ自体が最大の「Award」です。
私たちARMYができることは、公式発表を待ちつつ、いつでも全力で応援できる準備を整えておくことです。
- ストリーミング環境の再確認: SpotifyやApple Musicなどのアカウント状況をチェック。
- 投票アカウントの維持: 各種アワードの投票に必要なアカウントが休眠していないか確認。
- 資金の準備: 2025年後半のリリースラッシュとワールドツアーに備える。
- 情報のアップデート: Weverseや公式SNS通知をオンにし、不確かな噂に惑わされない。
2025年の夏、世界が再び紫に染まるその瞬間まで、それぞれの場所で彼らを待ち続けましょう。奇跡の瞬間は、もうすぐそこまで来ています。


