BTSのFilm outは誰が作った?清水依与吏とジョングクの奇跡のコラボを解説!

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BTSの日本オリジナル楽曲の中でも、特に高い人気を誇るバラード「Film out」。切なくも美しいメロディを聴いて、「一体この名曲は誰が作ったのだろう?」と気になった方も多いのではないでしょうか。

実はこの楽曲、日本の人気バンドback numberとBTSのメンバーによる、国境を超えた奇跡のコラボレーションによって誕生しました。

  • 作詞・作曲:清水依与吏(back number)
  • 作曲・プロデュース協力:Jungkook(BTS)
  • 編曲・プロデュース:UTA

この記事では、BTSとback numberのコラボが実現した経緯や、制作の裏側にあるエピソード、そして楽曲に込められた深いメッセージについて詳しく解説していきます。

BTSのFilm outは誰が作った?制作の裏側と豪華な作曲陣

「Film out」は単なる楽曲提供ではなく、お互いのクリエイティビティがぶつかり合い、融合して生まれた作品です。誰がどの部分を担当し、どのようにして楽曲が完成していったのか、その制作プロセスは非常にドラマチックなものでした。

back number清水依与吏による原案の誕生

楽曲の骨組みを作り上げたのは、back numberのボーカル兼ギターであり、全楽曲の作詞作曲を手掛ける清水依与吏です。彼は「劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班」の主題歌としてのオファーを受け、映画のストーリーや世界観に寄り添う形でデモ音源を制作しました。

清水依与吏がつくるメロディは、日本人の琴線に触れる叙情的な旋律が特徴です。今回の制作においても、彼の持ち味である「切なさ」と「温かさ」が同居するようなコード進行とメロディラインが、楽曲のベースとして強固に存在しています。

ジョングクが提案した新たなメロディライン

清水依与吏から送られたデモ音源を聴いたBTSのジョングクは、その素晴らしい世界観に感銘を受けつつも、BTSらしい色を加えるための提案を行いました。ここが単なるカバーや提供曲とは決定的に異なる点です。

ジョングクは、デモにはなかった新たなメロディを自ら考案し、それを追加する形で送り返しました。特に高音域を活かしたサビの展開や、K-POP特有のグルーヴ感を感じさせる譜割りは、ジョングクのアイデアが大きく反映されていると言われています。

キャッチボールのような制作プロセス

楽曲制作は、清水依与吏とジョングクの間でデータをやり取りする「キャッチボール」のような形式で進められました。清水依与吏は後のインタビューで、ジョングクからの提案について「自分が思いつかないようなメロディが返ってきた」と語っており、その化学反応に驚きを隠せなかったようです。

お互いのリスペクトがあったからこそ、修正や変更をネガティブに捉えるのではなく、「より良い作品にするための進化」として受け入れられたのでしょう。この国境を超えた共作プロセスこそが、楽曲に深みを与えています。

ヒットメーカーUTAによる洗練された編曲

作曲における二人のコラボレーションを、最終的なサウンドとしてまとめ上げたのが、日本の音楽プロデューサーであるUTAです。彼はBTSの「Lights」や「Stay Gold」など、過去の日本オリジナル曲でも制作に関わっており、BTSの魅力を最大限に引き出す術を熟知しています。

back numberのバンドサウンドと、BTSのボーカルパフォーマンスが違和感なく融合しているのは、UTAの手腕による部分が大きいです。ピアノとストリングスを基調としながらも、現代的なビートを取り入れたアレンジが、感動的なクライマックスを演出しています。

「劇場版シグナル」主題歌としての必然性

この楽曲が生まれたきっかけは、映画「劇場版シグナル」の主題歌オファーでした。ドラマ版の主題歌「Don’t Leave Me」もBTSが担当しており、その縁が今回のコラボレーションに繋がっています。

映画の主演である坂口健太郎とBTSのメンバーはプライベートでも交流があることで知られており、そうした「人と人との繋がり」が、この豪華な制作陣を集める原動力となりました。ビジネスライクな関係を超えた絆が、楽曲の完成度を高めているのです。

歌詞に込められた「時を超えた想い」と日本語の美しさ

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「Film out」の魅力はメロディだけでなく、その歌詞にも強く表れています。清水依与吏が紡ぎ出す日本語の美しさと、それを感情豊かに歌い上げるBTSの表現力が、聴く者の心を揺さぶります。

「淡々と降り積もる記憶」の表現

歌詞の冒頭から登場する「記憶」や「映像」といったモチーフは、映画「シグナル」のテーマである「過去と現在の交信」と深くリンクしています。過ぎ去った時間をプロジェクターの映像に例え、心の中で何度も再生してしまう切なさが描かれています。

「浮かび上がる君は あまりに鮮やかで」というフレーズからは、失ってしまった大切な人への想いが、時間が経っても色褪せるどころか、より鮮明になっている様子が伝わってきます。

「届かない手」と「消えない光」の対比

サビ部分で歌われる、手を伸ばしても届かないもどかしさと、それでも心の中に残り続ける存在感の対比が印象的です。物理的な距離や時間の隔たりがあっても、精神的な繋がりは決して消えないという強いメッセージが込められています。

この「届きそうで届かない」という感覚は、コロナ禍においてファンと直接会えなかったBTSメンバー自身の心情とも重なり、よりエモーショナルな響きを持って世界中のファンの心に届きました。

日本語歌詞特有の情緒とBTSの解釈

back numberの歌詞は、日常の些細な風景描写から感情を浮き彫りにする手法が特徴ですが、BTSのメンバーはこの繊細な日本語のニュアンスを見事に理解し、歌で表現しています。

要素 back number的特徴 BTSによる昇華
言葉選び 日常語を用いた叙情的な表現 一語一語を噛み締めるような丁寧な発音
感情表現 内省的で静かな悲しみ 美しくも力強いボーカルによるドラマチックな展開
リズム 言葉の響きを重視した譜割り グルーヴ感を加え、洋楽的なフロウを融合

特にラップライン(RM、SUGA、J-HOPE)が、メロディアスなラップで静かな情熱を表現している点は、この楽曲の大きな聴きどころの一つと言えるでしょう。

ミュージックビデオ(MV)に隠された謎と考察

「Film out」のミュージックビデオは、単なる歌唱映像ではなく、多くの謎や伏線が散りばめられた映像作品として仕上がっています。BTSのこれまでの作品群(BTS Universe)との関連性も指摘されており、公開当時は世界中で考察合戦が繰り広げられました。

砂時計と時間のメタファー

MVの中で象徴的に登場するのが「砂時計」です。これは「時間」そのものを表しており、砂が落ちきると何かが終わってしまう、あるいは時間が戻るといったタイムリープの概念を視覚化しています。

ジンが砂時計を見つめるシーンは、彼が時間を巻き戻してメンバーを救おうとする「花様年華」シリーズのストーリーラインを彷彿とさせます。砂時計の中の砂が逆流する描写は、過去を変えたいという強い意志や、抗えない運命への葛藤を表現していると考えられます。

部屋とドアが意味する「心の隔たり」

メンバーたちがそれぞれ別の部屋、あるいは同じ部屋にいてもお互いを認識できていないような描写は、心の隔たりや次元の違いを表現しています。多くのドアが登場しますが、その先に行こうとしても行けない、あるいは開けても何も変わらないという閉塞感が漂っています。

特にジョングクとジンが背中合わせになるような配置や、お互いを探しているのに視線が合わないシーンは、二人が異なる時間軸に存在していることを示唆しているという説が有力です。

爆発と消失のラストシーン

MVのクライマックスでは、部屋が激しく爆発し、すべてが崩れ去る描写があります。これは、過去への執着や思い出の世界が崩壊し、現実と向き合わなければならない瞬間を表しているのかもしれません。

しかし、最後に残された微かな光やメンバーの表情からは、絶望の中にも一筋の希望が見出せます。破壊の後にこそ再生があるという、BTSが一貫して伝えてきたメッセージが、この映像美の中にも息づいています。

世界中が賞賛したコラボレーションの成果

「Film out」はリリース直後から世界的な反響を呼び、言語の壁を超えて多くの人々に愛される楽曲となりました。日本発の楽曲がグローバルチャートを席巻するという快挙は、K-POPとJ-POPの融合における一つの到達点とも言えます。

オリコンおよびビルボードでの記録

リリース直後、日本のオリコンデイリーデジタルシングルランキングで1位を獲得したのはもちろん、iTunesのトップソングチャートでも世界97の国と地域で1位を記録しました。これは日本オリジナル曲としては異例の広がりです。

また、米ビルボードのメインシングルチャート「Hot 100」にもランクインし、日本語の楽曲がアメリカのメインチャートに入るという歴史的な快挙を成し遂げました。これにより、日本語歌詞の美しさが世界に再評価されるきっかけにもなりました。

back numberファンとARMYの反応

当初、ロックバンドであるback numberと、ダンスボーカルグループであるBTSのコラボには、双方のファンから驚きの声が上がりました。しかし、楽曲が公開されると、その不安は賞賛へと変わりました。

back numberのファンからは「依与吏さんのメロディをBTSがこんなに大切に歌ってくれて嬉しい」という声が、ARMY(BTSファン)からは「日本のバンドとのコラボでこんなに素晴らしいバラードが生まれるなんて」という感動の声が溢れ、お互いのファン層がクロスオーバーする現象が起きました。

「日本語曲」としての完成度の高さ

海外のリアクション動画などを見ると、歌詞の意味がわからなくても、メロディと歌声だけで涙を流している人が多く見受けられました。これは、楽曲そのものが持つ「悲哀」や「愛」の感情が、普遍的なものであることを証明しています。

特にジョングクやジミンの高音パートの透明感と、テテ(V)やジンの深みのある中低音が、清水依与吏の作ったメロディラインと完璧にマッチしており、日本語の発音の美しさも相まって、聴覚的な心地よさが極めて高い作品となっています。

BTSとback numberの親交と今後の可能性

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このコラボレーションは、単発のビジネス的な企画に留まらず、アーティスト同士の深いリスペクトに基づいています。二組の交流を知ることで、「Film out」という楽曲がより味わい深いものになるはずです。

音楽番組での共演と交流

BTSとback numberの接点は、過去に日本の音楽番組やイベントでの共演から始まっています。楽屋裏での挨拶や、お互いのCDを交換するなどの交流を通じて、少しずつ距離を縮めていきました。

特にジョングクは以前から日本の音楽に高い関心を持っており、back numberの楽曲を好んで聴いていたという情報もあります。そうした下地があったからこそ、今回のコラボオファーに対しても非常にポジティブな反応が返ってきたのです。

お互いへのリスペクトコメント

コラボ決定時、BTSのメンバーは「back numberさんの『Film out』という曲は、とても素敵な曲です。清水さんが送ってくださったデモを聴いた瞬間、メロディに惹かれました」とコメントしています。

一方、清水依与吏も「僕以外の人が歌うことを想定して曲を書くことは初めてでしたが、BTSの皆さんの歌声を聴いて、自分の曲が何倍にも魅力的になったと感じました」と、BTSの表現力を絶賛しています。

次なるコラボへの期待

「Film out」の成功により、BTSと日本のアーティストとのコラボレーションに対する期待値はさらに高まりました。back numberとの再タッグを望む声も多く、今度はアップテンポなナンバーや、ロックテイストの楽曲での共演を見てみたいというファンも多いでしょう。

また、メンバーのソロ活動が活発化している現在、個人レベルでのコラボレーションの可能性もゼロではありません。音楽という共通言語を通じて結ばれた絆は、今後も新しいサプライズを生み出してくれるかもしれません。

まとめ:奇跡のコラボ「Film out」をもう一度深く味わおう

BTSの「Film out」は、back numberの清水依与吏が作った繊細なデモを基に、BTSのジョングクが新たな息吹を吹き込むことで完成した、まさに奇跡のコラボレーション楽曲です。

単なる楽曲提供の枠を超え、日韓のトップアーティストがお互いの才能を認め合い、高め合った結果として生まれたこの曲は、数あるBTSの楽曲の中でも特別な輝きを放っています。

  • 制作の鍵:清水依与吏の原案とジョングクのメロディ追加
  • テーマ:「シグナル」の世界観を反映した、時を超えた愛と記憶
  • 評価:米ビルボードランクインを含む世界的なヒット

制作の背景や、歌詞に込められた深い意味を知った上で改めて「Film out」を聴くと、これまでとは違った感動が押し寄せてくるはずです。ぜひもう一度、ヘッドホンをしてその美しい世界観に浸ってみてください。