ふと、メンバーたちの温かい言葉が恋しくなる夜はありませんか。彼らが忙しいスケジュールの合間を縫って、便箋にペンを走らせてくれたその瞬間を想像すると、胸が熱くなりますよね。
- 入隊直前にWeverseに残された7人の約束
- 10周年のFESTAで語られた感謝と未来への希望
- デビュー当時の不安と野心が入り混じった初期のメッセージ
デジタルな文字ではなく、あえて「直筆」で綴られた言葉には、画面越しでは伝わりきらない体温が宿っています。この記事では、BTSがARMYに宛てた数々の手紙を紐解き、その行間に込められた深い愛情と真意を日本語訳とともにお届けします。彼らの心を一番近くに感じられる時間を、ご一緒に過ごしましょう。
BTS直筆手紙の全文翻訳で知る入隊前の率直なメッセージ
2023年12月、RM、ジミン、V、ジョングクの4人が入隊手続きを開始し、BTSは「軍白期(活動休止期間)」という第2章の完全な空白期間に入りました。しかし、彼らは私たちを悲しませないよう、それぞれの言葉で愛と約束を残してくれました。ここでは、彼らが入隊直前にWeverseや公式コンテンツを通じて公開した、直筆手紙や長文メッセージの核心部分を、韓国語特有のニュアンスを大切にしながら翻訳・解説します。
RM:季節が過ぎても変わらない愛の誓い
リーダーのRM(ナムジュン)が残した手紙は、いつも通り詩的で、そして誰よりも思慮深いものでした。彼は「終わりはまた始まりでもある」という言葉を使い、この別れが永遠ではないことを強調しています。
「愛する皆さん、その日が来てしまいましたね」という書き出しから始まる彼の手紙には、約10年間、BTSとして生きてきたことへの誇りが詰まっていました。彼は、「過ぎ去った時間の中で僕たちが積み重ねてきた『誠実』は、誰にも壊せないと信じています」と語りかけました。この言葉は、単なるアイドルの挨拶ではなく、一人の人間としてARMYと向き合ってきた彼なりの「信頼の証」です。
特に印象的だったのは、「未来で会いましょう」という締めくくりです。韓国語で「未来(ミレ)」という言葉を使うことで、物理的な距離は離れていても、時間という軸で僕たちは繋がっているんだよ、という哲学的なメッセージを伝えてくれたのです。彼の知性と優しさが、不安なARMYの心を包み込みました。
V:冒険に出かける少年のように力強い約束
テテことVの手紙は、悲壮感よりも「ワクワク感」をあえて演出し、ARMYを笑顔にさせようとする気遣いに満ちていました。「もっと丈夫になって戻ってきます」というシンプルながらも力強い宣言は、彼らしいポジティブなエネルギーです。
彼は手紙の中で、「ARMYと思い切り笑いながら話せないのが一番辛いけれど、1年半という時間を大切に使って、もっと成長したキム・テヒョンになって帰ってきます」と綴りました。ここでは「V」ではなく本名の「キム・テヒョン」としての成長を誓っている点がポイントです。
また、「一緒にやりたいことがたくさんあります。まずはコンサート!」と、再会後の具体的な夢を語ることで、私たちに「待つ楽しみ」を与えてくれました。彼の無邪気で純粋な文面からは、「寂しがらないで、ちょっと行ってくるだけだから!」という明るい声が聞こえてくるようです。
Jimin:正直な不安とARMYへの絶対的な信頼
ジミンの手紙は、いつも通りARMYへの愛おしさが溢れ、少しの寂しさを隠さない等身大の内容でした。彼は強がることなく、「実感が湧かないけれど、メンバーたちと一緒だから心強い」と率直な心情を吐露しました。
「皆さんが僕たちを待っていてくれることは分かっていますが、それでも1年半という時間は決して短くありません」と、待つ側の辛さに寄り添う言葉を選ぶのがジミンの優しさです。「僕の心はずっと皆さんのそばにいます」という一文は、韓国語の表現でも非常に情緒的な言葉が使われており、読む人の涙を誘いました。
彼は最後に、「風邪を引かないで、ご飯をちゃんと食べて」と、まるで家族や恋人を心配するかのような言葉を残しました。この細やかな気遣いこそが、ジミンが世界中から愛される理由であり、彼の手紙が持つ温かさの根源なのです。
Jungkook:短くとも深い感謝と再会への期待
末っ子のジョングクは、Weverseを通じて「軍隊に行きます」という報告と共に、これまでの感謝を真っ直ぐに伝えました。彼の手紙からは、黄金マンネとして成長を見守ってくれたファンへの、息子のような、そして一人の男性としての責任感が感じられます。
「皆さんと過ごした全ての時間が、僕の人生で最も輝く瞬間でした」という言葉は、彼の活動の原動力が常にARMYであったことを証明しています。彼は「待っていてほしいと無理に言うのは心苦しいけれど、戻ってきたら成長した姿でステージに立つことを約束します」と宣言しました。
この「約束」という言葉の重みが、彼の手紙の核心です。悲しみよりも「再会への準備」を強調することで、ARMYに前を向かせようとする彼の強さがにじみ出ています。最後にあっさりと、でも愛を込めて「愛しています」と結ぶスタイルも、ジョングクらしい飾らない魅力でした。
「Apobangpo」に込められた7人の共通メッセージ
これら全ての手紙に共通していたのは、「ARMY Forever, BTS Forever(アポバンポ)」という精神です。言葉の選び方はメンバーそれぞれ異なりますが、その根底にあるのは「必ず戻ってくる」「2025年に完全体で会おう」という揺るぎない確信でした。
彼らの手紙を翻訳していて気づくのは、主語が常に「僕」ではなく「僕たち(ウリ)」であることです。韓国文化における「ウリ(私たち)」の概念は、単なる複数形以上に、家族のような強い絆を意味します。
彼らが直筆で「待っていてください」と書くとき、それは一方的なお願いではなく、「僕たちも待っている」という相互の約束なのです。この手紙たちは、空白期間を埋めるための最も強力な魔法であり、私たちが寂しさに負けそうになった時に読み返すための「お守り」のような存在と言えるでしょう。
10周年FESTAで公開された涙なしでは読めない手紙たち
2023年6月、BTSはデビュー10周年という大きな節目を迎えました。ソウル全体が紫色に染まったこの期間、メンバーたちが公開した手紙やメッセージには、10年という長い歳月を共に歩んでくれたARMYへの、言葉では尽くせない感謝が綴られていました。ここでは、特に印象的だったメッセージを振り返ります。
SUGA:過去を振り返り未来を見据える冷静な愛
ユンギ(SUGA)のメッセージは、常に現実的でありながら、その奥に熱い情熱を秘めています。10周年に際して彼が伝えたのは、「ただのアイドルとファンの関係を超えた何か」についての考察でした。
「10年間、数え切れないほどの波がありました。でも、皆さんがいてくれたからこそ、僕たちは沈まずにここまで来られました」という彼の言葉には、デビュー当初の苦悩を知る者だけが持つ重みがあります。
彼は手紙の中で、「これからも僕たちは、音楽で証明し続けます」と、アーティストとしての誇りを強調しました。甘い言葉だけを並べるのではなく、実力と作品で愛を返すという姿勢こそが、ミン・ユンギという男の誠実さです。彼の手紙を読むと、BTSを好きでいて良かったという確信が深まります。
Jin & J-Hope:離れていても心は一つ
10周年の時点で既に入隊していたジンとJ-HOPEも、事前に用意したコンテンツや、軍務の合間を縫ったメッセージで私たちを驚かせてくれました。特にジンの「10周年なのに一緒にいられなくてごめんね」という言葉には、長男としての責任感が滲んでいました。
しかし、彼はすぐに「でも心はいつも一緒だよ。すぐに戻るから待っててね」と、特有のユーモアを交えて雰囲気を明るくしてくれました。彼の言葉には、湿っぽい空気を吹き飛ばす太陽のような力があります。
一方、J-HOPEは「軍隊でも皆さんのことを想っています。皆さんが僕の希望です」と、自身の名前通りのメッセージを届けてくれました。離れていてもメンバーの絆が変わらないことを、彼らの言葉が証明してくれたのです。
「Take Two」に込められた第2章への招待状
10周年記念シングル「Take Two」の歌詞ともリンクするように、彼らの手紙はすべて「第2章(Chapter 2)」への招待状でした。手紙の中で繰り返された「ありがとう」の言葉は、過去への感謝であると同時に、未来への切符でもあります。
「10年は長いようで短かった。でも、これからの時間はもっと美しくなるはずです」というメッセージは、BTSとARMYの物語がまだ途中であることを教えてくれます。
直筆で書かれた「10」という数字や「ARMY」という文字の筆跡からは、彼らがどれだけこの名前を大切に思っているかが伝わってきます。FESTAの手紙は、過去を懐かしむためのものではなく、これから始まる新しい旅路への約束の手形なのです。
デビュー当時の不安と希望が入り混じった初期の直筆メッセージ
今の世界的なスーパースターとしての姿からは想像もつかないほど、デビュー当時の彼らの手紙は不安と切実さに満ちていました。2013年、2014年頃の誕生日や記念日に書かれた手紙を読み返すと、彼らの原点が見えてきます。
名前も知られていなかった頃の切実な願い
デビュー直後の手紙でよく見られるのは、「僕たちを覚えてくれてありがとう」「名前を呼んでくれてありがとう」という、非常に謙虚で切実な言葉です。当時はまだファンも少なく、歓声も小さかった時代。
彼らは直筆の手紙に、「いつか必ず大きなステージに連れて行きます」「恥ずかしくない歌手になります」という誓いを書き記していました。今読み返すと、その言葉がすべて現実になっていることに鳥肌が立ちます。
当時の手紙の文字は、今よりも少し震えていたり、何度も書き直した跡があったりと、彼らの緊張感がそのまま残っています。その不器用な文字こそが、彼らの純粋な情熱の証です。
初めてのファンレターへの返事としての想い
初期の頃、メンバーはファンからもらった手紙一つ一つに目を通し、その返事を書くような気持ちで公式カフェ(ファンクラブサイト)にメッセージを残していました。「今日、サイン会に来てくれた方、寒くなかったですか?」といった日常的な問いかけが多く見られます。
ジョングクが「まだカメラの前で笑うのがぎこちないです」と書いたり、ジミンが「もっとかっこよくなりたい」と嘆いたりする内容は、今の完璧な姿とのギャップを感じさせ、母性本能をくすぐります。
これらの手紙は、BTSが「雲の上の存在」ではなく、私たちと同じ悩みを持つ等身大の少年たちだったことを思い出させてくれます。彼らの成功の裏には、こうした小さな感謝の積み重ねがあったのです。
「Born Singer」に見る涙の決意表明
デビュー1ヶ月後に公開された「Born Singer」の歌詞や、その時期に書かれた日記のような手紙には、練習生時代の苦しみと、デビューできたことへの圧倒的な喜びが綴られています。
「怖かった。でも舞台に立った瞬間、全てが消えた」という心情吐露は、多くのARMYの涙を誘いました。彼らは手紙の中で、自分たちの弱さを隠そうとしません。
「強くなります」「守ります」という言葉の裏にある、震えるような不安。それを共有してくれるからこそ、ARMYは「私たちが彼らを守らなきゃ」という強い使命感を持つようになったのです。初期の手紙は、BTSとARMYの共依存とも言える強い絆の原点です。
先に入隊したジンとホソクがARMYに宛てた温かい言葉
グループの柱である年長組、ジンとJ-HOPE。彼らが先陣を切って入隊した際に残した言葉や、入隊中に発信してくれたメッセージは、残されたメンバーとARMYにとって大きな支えとなりました。
最年長ジンが示した「弟たちを頼む」というリーダーシップ
ジンは常々、長男として「重い雰囲気」を嫌い、努めて明るく振る舞ってきました。彼が入隊前に残した手紙やメッセージでも、そのスタンスは崩れませんでした。
「僕がいなくても、ウリ(僕らの)弟たちはすごく優秀だから大丈夫だよ」という言葉には、メンバーへの絶大な信頼と、ARMYへの安心材料を与えようとする優しさがありました。
また、除隊日が近づくにつれてWeveseで「あと〇〇日!」とカウントダウンしてくれる姿や、休暇中にメンバーに会いに行って「お小遣いをあげた」というエピソードを報告してくれる手紙(投稿)は、私たちを笑顔にしてくれました。彼の手紙は、どんな時でもユーモアを忘れない「JIN」というブランドそのものです。
J-HOPEの手紙から溢れるポジティブなエネルギー
J-HOPEの手紙は、文字の形からして笑顔が浮かぶような丸文字で、読むだけで元気が湧いてきます。彼は入隊中も、特級戦士になった報告や、助教として頑張っている近況を、丁寧な言葉で伝えてくれました。
「ARMYの皆さんも、それぞれの場所で頑張っていますよね?僕も負けずに頑張ります」というメッセージは、彼と私たちが「一緒に戦っている」という連帯感を生み出しました。
彼の手紙には必ず、季節の挨拶や健康を気遣う言葉が入っています。「雨が降るので気をつけて」「寒くなったので暖かくして」といった一言一言に、彼の細やかな愛情が宿っています。ホソクの手紙は、冷え切った心を温めるカイロのような存在です。
軍白期を感じさせない細やかなコミュニケーション
二人は入隊中も、決してARMYを孤独にさせませんでした。インスタグラムのコメント欄やWeverseでのやり取りを通じて、まるで隣にいるかのような距離感を保ち続けてくれました。
彼らが残した「すぐ戻るよ」「心配しないで」という手書きのメッセージは、単なる慰めではなく、現実的な希望として機能しました。彼らの明るい態度が、後に続く弟メンバーたちの入隊に対するファンの不安を、どれほど軽減したか計り知れません。
ジンとホソクの手紙は、BTSの「軍白期」を「成長期」へと変えるための、最初の、そして最も重要なステップだったのです。
手書きの文字から読み解くメンバーそれぞれの個性と愛情
BTSのメンバーは、デジタルネイティブな世代でありながら、大事な節目には必ずペンを執ります。彼らの筆跡(フォント)は「バンタン体」として愛されるほど個性的で、そこには性格が色濃く反映されています。
丸文字、達筆、右上がり…文字に表れる性格
RMの文字は、少し崩れたような大人っぽい筆跡で、彼の思考の速さと芸術的な感性を表しています。一方でジンの文字は、整っていて読みやすく、彼の誠実で育ちの良い性格が滲み出ています。
SUGAの文字は、小さくて少し雑なように見えて、実は要点を押さえている「天才肌」な文字。J-HOPEは装飾が多く、ハートマークやスマイルを多用する、サービス精神旺盛な筆跡です。
ジミンは少し右上がりのクセ字で、一生懸命書いている姿が目に浮かぶような愛らしさがあります。Vの文字は自由奔放で、大きさもバラバラなことが多く、彼の枠に囚われない感性を象徴しています。そしてジョングクの文字は、最初は丸文字でしたが、最近では「お父さんのような達筆」を目指しているのか、力強い筆跡へと変化しています。
「紫するよ(ボラヘ)」を直筆で書く意味
テテが生み出した「ボラヘ(紫するよ)」という言葉。これを彼らが直筆で書くとき、そこには特別な魔力が宿ります。タイプされた「I Purple You」と、彼らがインクで紙に染み込ませた「ボラヘ」では、重みが全く違うのです。
彼らは手紙の最後によく、自分たちのサインと共にこの言葉を添えます。それは、手紙の内容全てを「愛」で包み込む封蝋のような役割を果たしています。
日本語の手紙を書く際も、慣れない平仮名や漢字を一生懸命書いてくれる姿に、私たちは胸を打たれます。「ありがとうございます」「あいしてます」というたどたどしい文字の一つ一つが、彼らの努力の結晶であり、私たちへの最大のプレゼントなのです。
デジタル時代にあえて「ペン」を選ぶ理由
スマホで一瞬でメッセージを送れる時代に、彼らが便箋を選び、ペンを選び、時間をかけて手紙を書く理由。それは、「時間」と「手間」こそが愛の証明だと知っているからです。
書き損じて修正テープを使った跡や、インクが滲んだ箇所さえも、彼らが生きて、そこで思考した痕跡です。Weverseにアップロードされた直筆手紙の画像は、単なるデータではなく、彼らの指紋がついた「作品」です。
私たちはその画像を拡大し、一文字一文字を目で追いながら、彼らがその文字を書いた瞬間の表情を想像します。この「想像する時間」こそが、BTSとARMYを繋ぐ最もロマンチックな対話なのかもしれません。
まとめ
BTSのメンバーたちが綴った直筆手紙の数々は、単なるお知らせや挨拶ではなく、彼らの魂の一部です。入隊前の不安、10年間の感謝、そして未来への揺るぎない約束。これらすべての感情が、インクとなり紙に刻まれています。
翻訳を通して彼らの言葉の深層に触れると、改めて気づかされることがあります。それは、彼らが常に「ARMYの幸せ」を第一に考えてくれているという事実です。離れていても、彼らの言葉は私たちのお守りとなり、寂しい夜を照らす灯火となってくれます。
2025年、完全体となって戻ってくる彼らに会うその日まで、これらの手紙を何度も読み返してみましょう。彼らの愛は、色褪せることなく文字の中に生き続けています。さあ、次はどのメンバーの手紙を読み返して、彼らとの思い出に浸りますか?

